拡大するシニア市場は大きなマーケットですが、失敗する企業も多いのも事実です。その理由は、シニアをひとくくりにしてしまうからです。
シニアといっても、例えば、60代の若いシニアと、90代の高齢シニアとでは全くライフスタイルや志向が異なります。60代は元気で仕事、スポーツ、趣味など多彩ですが、90代ともなると、多くは要介護者で体調も不十分な人がほとんどです。
このように、同じ世代でも、生きてきた環境、保有資産、健康などによって、生き方が全く違うため、狙うシニアをどう絞り込むかが課題となります。そのため、シニアマーケティング戦略ではシニアのライフスタイルを考えることが大切になります。
そこで富田眞司が着目したのが「ライフスタイルで8つに分類」する方法です。シニアにとって最も重要なファクターである、健康とお金に着目し、ポジショニングマップを作成しました。
縦軸に「資産・収入」を横軸に「健康」をとり、その上に「1.プレミアムシニア」「2.スポーティブシニア」「3.エンジョイライフシニア」「4.悠々在宅シニア」「5.アクティブシニア」「6.リーズナブルシニア」「7.ぎりぎり生活シニア」「8.要介護シニア」を配置しました。さらに、人口ボリュームを推定試算し表現しました。
さらに、この図表とは別に、それぞれの対象毎に「対象特性」「関心事」「接触媒体」「販促手段」「消費性向」「コミュニケーション戦略」などを作成しました。
これを活用することで、より明確なビジネス戦略が立案できるようになります
(日本元気シニア総研 顧問 富田眞司)
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