【浮気相手に慰謝料請求】後悔しないための方法は?
公開日:
: 最終更新日:2018/03/05:
夫の浮気発覚記事

信じていた夫の浮気が発覚。計り知れない苦しみを経験して一時は離婚も考えたけれど、夫への愛情が完全に消えたわけではない…。悩んだ末に離婚は選択しないと決めても、夫には二度と同じ過ちを繰り返させたくはありません。
そのためにも浮気相手に慰謝料を請求して、浮気の代償は計り知れないものだということを、夫や浮気相手に認識させる必要があります。また、自分自身が納得して次のステップに進むためにも浮気相手に慰謝料請求をする女性は少なくありません。
それには何が必要で、具体的にはどんな方法で進めていくのでしょうか。相場は?慰謝料を支払わせるには?そもそも請求は可能なのか、慰謝料を請求したことによってその後の夫婦関係にはどんな影響が出るのかなど、慰謝料を請求するといってもわからないことがたくさんあります。
今回は慰謝料請求をするときに知っておくべき事や、具体的な請求の流れについて詳しくお話していきます。
もくじ
1.慰謝料請求とは?わかりやすく解説
2.【浮気相手への慰謝料請求】できる・できない場合とは?
3.【浮気相手に慰謝料を請求】相場について調査
4.【浮気相手に慰謝料請求】時効があるってホント?
5.【浮気相手への慰謝料請求】具体的な方法はコレ!
6.【浮気相手への慰謝料請求】ポイントまとめ
慰謝料請求とは?わかりやすく解説

そもそも慰謝料とは、夫および浮気相手から受けた精神的苦痛に支払われるお金のことを言います。慰謝料には明確な金額の基準はなく、経済状況や婚姻年数、結婚生活がうまくいっていたのか、そうでなかったのかによって幅があります。そのため、金額は双方の話し合いで決まることがほとんどです。また、「不貞行為」があったかどうかを証明することは、慰謝料請求する上でとても重要になってきます。
■不貞行為とは?
法的にいう不貞行為の定義とは、配偶者以外の異性と性交渉を持つことです。婚姻関係を結んでいる夫婦には貞操義務があります。これは、夫婦になったら夫や妻ではない人と性交渉をしてはいけないという約束事で、違反すれば離婚請求することができます。つまり、夫が他の女性と性的な関係を持った場合、それを理由に妻は離婚や慰謝料請求ができるということです。
ですが、裁判ではある程度の継続性がない不貞行為は離婚理由として認められにくいのが現状です。そのため、慰謝料を請求するには「どんな証拠を持っているか」がとても重要になります。では、どのような物が浮気の証拠となるのか具体的に挙げてみます。
不貞行為の証拠として認められる事は?
- 浮気現場の写真、画像
- メールのやりとり
- 浮気相手との旅行や外泊を示す領収書
- 浮気によって被った損害を示すもの
- 音声データ
■浮気現場の写真
証拠として最有力なのが写真です。ただ、ツーショットの写真では証拠としては不十分。より親密な様子の写真や、浮気相手の自宅やホテルに複数回出入りする写真が必要です。それには、男女が一緒に出入りしていることがわかる写真であることですが、そのような写真は素人ではそう簡単には撮れません。証拠を揃えるためにはプロの探偵や調査会社に依頼するのが1番確実です。
■メールのやりとり
メールやライン等、SNS上のやりとりは浮気の決定的証拠としては弱いです。ですが、内容によっては浮気相手と会った日時や場所など得られる情報が多いので、証拠の1つとして残しておくと良いでしょう。

■浮気相手との旅行や外泊を示す領収書
浮気相手と宿泊したホテルの領収書を持っている人はまずいません。ただ、怪しいなと感じるレシートは捨てずに取っておくと良いでしょう。また、クレジットカードの明細を確認すると、思い当たらない出費や大きな金額が使われていることがあります。そんな時は、カード会社の窓口に相談すると、数か月前の明細も調べられるので利用してみるのも手です。
■浮気によって被った損害を示すもの
浮気によって受けたショックで精神的な病にかかり、診療内科などの通院が必要になるケースも少なくありません。その際は病院で診断書をもらっておくと、浮気によって被った損害の証拠として使うことができます。
■音声データ
夫婦の話し合いをボイスレコーダーなどで録音した音声データは、夫が不貞行為を認めている内容が録音されていれば証拠になります。ちなみに、裁判では録音の再生は行われないため、音声データは文書化して提出します。
浮気の証拠として裁判で認められる事は上記のように色々あります。ですが、証拠として用いるにはどれか1つでは弱いので、可能な限り多く集めることで不貞行為の証拠として有力になります。
【浮気相手への慰謝料請求】できる・できない場合とは?

浮気相手への慰謝料はどんな場合に請求できるのでしょうか。できる場合とできない場合を挙げてみました。
■浮気相手への慰謝料請求ができる場合
既婚者と知った上で、あるいは知ることができた状況下で関係を持つことは不貞行為とみなされ、慰謝料を請求できます。また、浮気を何度も繰り返している常習性も重要です。逆に酔った勢い、あるいは一夜限りの関係では請求は難しいと言えます。また、不貞行為によって今まで円満だった夫婦関係に悪い影響を与えた場合も慰謝料請求できます。
■浮気相手への慰謝料請求ができない場合
デートやキス、手をつなぐといった関係性では不貞行為にあたらず、性交渉があったことが証明できないと慰謝料の請求はできません。加えて、夫から既に慰謝料を受け取っていたり別居中など、不貞行為が発覚する前から夫婦関係が破綻していた場合も慰謝料請求はできません。
【浮気相手に慰謝料を請求】相場について調査

浮気相手に慰謝料を請求する場合、金額は自分で決められます。一般的には浮気による慰謝料の相場は数十万円~300万円と言われています。ではいくら請求できるのか、判断基準としていくつかの例を紹介していきます。
■離婚する気はないが浮気相手に慰謝料を請求する場合
相場は50万円~100万円。離婚をしない場合は、夫婦関係へのダメージが離婚した時よりも小さいと考えられるため、慰謝料が低く算定されます。
■離婚を前提にして、浮気相手と夫に慰謝料を請求する場合
相場は100万円~300万円。離婚するということは婚姻関係を解消するということ。これが一番大きな判断基準で、結婚生活を破綻させた原因や責任が一方にある場合は慰謝料は高めになります。
■子連れ離婚を前提にして、浮気相手と夫に慰謝料を請求する場合
夫婦間に子どもがいるかいないかで、慰謝料の請求額も変わります。相場は100万円~500万円と幅があり、子どもの人数や年齢、夫の収入によっても違ってきます。結婚や出産を機に仕事を退職している場合には、新たに就職先を探したり、子どもの預け先を確保する費用が発生するため、慰謝料は増額される傾向です。
また、住む場所の問題もあります。離婚で夫が出て行ってくれれば家は残りますが、そうでない場合は住居も探さなければなりません。子連れ離婚の場合はこれらも考慮された慰謝料を請求できます。
慰謝料の請求額が増減するケースは?
慰謝料の請求額には一定の決まりがないことはわかりましたが、実は例外もあります。ここでは、請求額が相場に対して増減するケースについて詳しくお話していきます。
■慰謝料の請求額が高くなるケース
- 浮気の期間が長い
- 婚姻生活が長い
- 夫と浮気相手の年齢差が大きい
- 浮気発覚前の婚姻生活が円満
- 何度も浮気を繰り返す
- 夫婦間に子どもがいる
- 浮気が原因で精神的な病気になった
浮気の期間が短いから精神的なダメージが少ないとは言い切れませんが、期間が長ければ長いほど、配偶者のダメージは大きいと判断されます。ほかにも、夫婦の婚姻期間が長い方が浮気の影響も大きくなるため、仕切り直して新しい生活を始めるのも難しくなりがちなことから、請求できる慰謝料の金額は相場より高くなります。
また、夫と浮気相手との年齢差も慰謝料の増減に影響します。浮気相手が夫よりかなり年下である場合は、年長者である夫の方に、浮気の主導性が高いと考えられます。つまり、浮気相手が若いほど慰謝料は増額するという訳です。
浮気発覚前の婚姻生活が円満であれば発覚後のダメージが大きいことは明確です。また、前回の浮気で二度としないという約束をしておきながら再び浮気を繰り返した場合や、同じ相手とよりを戻す等、反省や改善が見られない場合も慰謝料を増額することができます。
さらに、浮気によって受けた精神的ショックが大きく、心療内科などに通院したケースも慰謝料が高額になることがあります。請求の際には診断書が必要になるので処分せず、証拠として手元に残しておくと良いでしょう。
逆に慰謝料の請求額が低くなってしまう場合もありますので、あわせてご紹介します。
■慰謝料の請求額が低くなるケース
- 浮気相手が低収入または無収入
- 既婚者同士の浮気
- 浮気相手が夫に騙されていた場合
浮気相手の収入によっても慰謝料の請求額は違ってきます。相手が低収入や無収入だからといって慰謝料を支払わなくても良いことにはなりませんが、実際に請求できる金額は低くなってしまいます。
また、既婚者同士の浮気、いわゆるダブル不倫の場合は、浮気相手の配偶者にも事実が知られていると、相手側からも慰謝料を請求される可能性があります。そうなると結果的に、双方の金銭を交換しただけになってしまい、慰謝料の請求自体が意味を持ちません。
浮気相手の配偶者に不倫の事実が知られていなければ、相手には心理的には知られたくないという意識が働くので、浮気相手への慰謝料請求は可能です。
ただし、夫が結婚している事実を隠していると、浮気相手が浮気だと認識していなかった可能性が生じてきます。既婚であることを隠していなくても、「妻とは別れる」「別居中」等、夫にうまく言いくるめられていた場合は、浮気相手の過失は小さいと判断されるため請求額は低くなります。
【浮気相手に慰謝料請求】時効があるってホント?

慰謝料の請求には一定の期間があることをご存知でしょうか。浮気が発覚してから3年以内に請求をしないと時効が成立してしまい、請求が難しくなります。民法では「損害および加害者を知ったとき」、つまり浮気が発覚した時から慰謝料請求の時効のカウントが始まります。
ちなみに、浮気相手の存在が発覚しても相手の名前も住所もわからない場合は、慰謝料の請求は事実上不可能ですので時効の期間にはカウントされません。
また、時効の期間内であっても浮気相手との関係が終わり、ある程度の時間が経ってしまうと、請求が難しくなることもあります。その理由は、慰謝料を請求するために重要となる証拠や記憶が曖昧になりがちだからです。そのため、慰謝料請求の手続きは確実な証拠を揃えた上でできるだけ早期に行いましょう。
【浮気相手への慰謝料請求】具体的な方法はコレ!
確実な証拠を手にしたら、いよいよ浮気相手への慰謝料請求を行う段階です。では、具体的な請求の仕方についてお話ししていきます。
浮気相手と示談交渉
浮気相手と面会し、感情的にならず示談交渉する覚悟がある方は、直接会って決着をつけてしまうのが手っ取り早い方法です。その際は事前に連絡はせず、職場の近くや自宅付近で相手にさりげなく声をかけ、そのまま喫茶店などで話し合いに持ち込んでしまいましょう。
示談交渉に持ち込むポイントは不意を突くこと。対策が取れない無防備な状態であることで、素直に示談に応じる可能性が高いと言えます。
■示談交渉のために用意しておくもの
- 示談書
- 慰謝料請求の通知書
- 認め印(浮気相手の分も)
- ボイスレコーダー
和解合意書(わかいごういしょ)とも言います。後にトラブルになることを避けるためにも、示談交渉で取り決める内容はすべて書面にしておきましょう。
不貞行為は法的に許されない行為であり、不貞行為によって精神的な損害を受けたことによる慰謝料の請求内容を書面化したもの。
示談書同様、書き方はネットで調べられますが、作成が弁護士だとわかる記載があった方が効果的。費用はかかりますが専門家に作成してもらう方が確実です。
慰謝料の支払いに応じる取り決めを交わしたら、その場で署名捺印してもらいます。「今は印鑑を持っていないから」と言わせないためでもあり、相手と何度も顔を合わせないで済むメリットもあります。
示談の内容を録音しておきます。「そんな約束はしていない」「無理に証明捺印させられた」など、後々トラブルになることを避けるためです。
内容証明を郵送する
示談交渉で和解できれば時間も費用も抑えられますが、「冷静に話し合いなんて無理」「顔も見たくない」という時は、内容証明郵便という方法があります。これは「いつ、誰が、誰に、こういった内容の文書を送った」事を郵便局が証明してくれるサービスです。
内容証明の差出人が弁護士や行政書士であれば、相手にプレッシャーをかけることができます。普通に生活していて内容証明郵便が届くことはまず無いので、相手から何らかの連絡が来ることが予想されます。
示談交渉がうまくいかない
内容証明を無視されたり、示談交渉をしたものの請求額に納得しない、または支払いを拒否された等、示談交渉が決裂した場合には、請求を諦めるか法的措置をとるかの選択になります。調停は弁護士を立てずに行うことも可能ですが、裁判となると弁護士費用もかさむ上、時間もかかりますので、かなりの覚悟が必要になってきます。
浮気相手が事実を認め、謝罪して支払いに素直に応じるケースは稀と言っていいでしょう。相手にも生活がありますのでお金が絡むと支払い拒否、あるいは減額を申し出てくることも十分考えられます。
最初から高額請求をしてしまうと「支払いたくない」「逃れたい」という心理が相手に働き、示談交渉がスムーズにいかないことがあります。慰謝料を請求するときには相手の収入や状況を見極め、浮気の制裁になり相手が支払える範囲内で折り合いをつけることも早期解決のためには必要です。
【浮気相手への慰謝料請求】ポイントまとめ
離婚訴訟となると時間、労力、費用がかかります。浮気をされて精神的にダメージを受けている時に、慰謝料請求や交渉に臨むことは、身体的にも精神的にもかなりの負担になります。弁護士費用は決して安くはありませんが、専門家に依頼して示談交渉に持ち込み、調停や訴訟を避けることができれば、心身の負担は軽減することができるでしょう。
浮気相手は浮気を過去のことにできますが、夫婦には一生付きまとう問題。なぜ慰謝料を請求するのかを夫に十分理解してもらうことが大事です。夫が納得しないまま慰謝料請求に踏み込むと、後の夫婦関係に溝が出来たり、場合によっては浮気相手に肩入れし、相手が支払うべき慰謝料を夫が陰で用立てたりすることになりかねません。
まずは浮気や離婚を専門とした法律事務所の無料窓口で相談してみるのはいかがでしょうか。第三者に相談することで事実関係もはっきり見えてくる上、プロの豊富な経験からのアドバイスももらえます。
夫婦関係の再構築には思いやりも大切です。辛い経験を全てを水に流すことはできなくても、いつか静かに思い返せるようになることを目標に、まずは最初の一歩を踏み出してみませんか。












