アウディ 故障 持病

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アウディは故障しやすいのは事実!ただしそれは日本での話。

アウディは独・フォルクスワーゲン・グループ(以下VW)に属する自動車メーカー、及び高級モデルに冠されるブランド名であり、4つの輪を組み合わせた「フォーシルバーリングス」と呼ばれるエンブレムは、今も昔も多くのユーザーにとってあこがれの的。

 

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アウディの故障は走行に支障をもたらしますし、最悪の場合走行中に急に走行不可能になってしまうほどの重大な故障です。
アウディが故障して、修理をしようと思うとほとんどの場合、10万円以上の高額な費用が掛かります。アウディ種によっては同等の中古アウディが買えてしまうことも・・・

 

こういう場合、買い換えるにしても大きなお金が出ていくので、判断に迷ってしまいますよね。

 

結論から言うと、
車が故障したら迷わず買い換える!この一択です。

 

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アウディは故障が多い!故障事例や持病、修理費用を解説
アウディは故障が多い!故障事例や持病、修理費用を解説


 

 

 

 

 

元来おとなしく地味なイメージでしたが、近年はライバルであるBMWやベンツに引けを取らない押し出しの強いデザインを取り入れ、特に攻撃的で精悍なフロントマスクは若い世代の男性陣からの評判も良く、常に国内販売実績ベスト5に入る人気ブランドです。

 

そんなアウディの購入を検討してい方も多いはずですが、外車は国産車より故障しやすいとよく言われていますし、高級車であるため修理費用が高額になるのも確かなため、購入に踏み切れないケースもあるようです。

 

そこで今回は、ドイツが誇る高級車御三家の一角しめるアウディが本当に故障しやすのか、公表されている直近のブランド別故障率データを参考に、整備士としての知識・経験を交えつつ明かにいたします。

 

また、比較的故障しやすいと考えられる箇所を挙げたうえで、修理時の費用相場はもちろんのこと、故障を予防するためのメンテナンス術や、修理コストの節約ポイントを要所にちりばめて参りますので、スミからスミまでお見逃しなく。

 

アウディは国産車より品質が劣るわけではないものの…

 

前身である「ホルヒ」を含め、創業から実に110年以上の歴史を持つ(ちなみにトヨタは創業86年)、世界的メーカーの名誉を守るため最初にお断りしておくと、アウディは本来「故障しにくい名車揃いのブランド」です。

 

ではなぜ故障しやすいと言われるのか、それはアウディの母国でヨーロッパ大陸のほぼ中央に位置するドイツと、アジアの島国である日本との気候や道路環境が、あまりにもかけ離れているからです。

 

まず気候ですが、ご存知の通り梅雨はジメジメして真夏には30度を超えるのが当たり前な日本と異なり、ドイツは年間通じて乾燥していてベルリンの6・7月平均降水量は東京の半分以下、真夏でも20度に届かないどちらかと言えば肌寒い日が多い。

 

車には小納品を中心にゴムや樹脂など、湿気や温度変化に弱い素材が多数使用されており、劣化・破損すると故障原因となりますが、アウディを始めとする外車は総じて、日本特有の高温多湿な気候に対する対策がイマイチ取れていないのです。

 

加えて交差点やアップダウンの多い日本の道路環境と異なり、ドイツの道路は山間部を除くと平坦で交差点や信号も少ないため、エンジンのパワーやボディ自体の耐久性には定評があるものの、ステアリングやブレーキ関連の強度がイマイチ低い傾向にあります。

 

「日本で売るならしっかり対策しろよ!」って感じですが、2018年度のアウディの国内販売台数は23,917台、これはアウディ世界累計販売台数のわずか1,3%にすぎないため、莫大なコストと時間を割いて、「日本仕様」にだけ対策を取る余裕はないのです。

 

つまり、アウディ(ベンツ・BMWもね)は元々故障しやすい車なのではなく、日本に輸入されて「初めて」故障しやすい車になってしまう訳で、整備士としての経験上全ての外車に共通して、

 

?各ベルト・ブーツの破損
?ブレーキホース・ラジエターホースの破損
?ハンドル・ダッシュボードなどのベタツキと塗装剥がれ

 

などを起因とする修理・交換依頼が多かったと記憶しています。

 

もちろん近年リリースされた車種、特に上級モデルに関してはずいぶん対策が進んでいるため、ベルトといったゴム製パーツがすぐ破損などしませんが、日本で乗る以上国産車より消耗パーツの寿命が短めであると考えています。

 

驚愕!アウディは日本での故障率が…

 

アウディは、日本特有の気候や道路環境とマッチしていないから故障しやすい、という持論を展開しましたが、それは他の海外メーカーにも共通することですし、あくまで筆者の経験と知識による「推測」の域を出ません。

 

そこで、自動車大国・アメリカに本拠を構え世界的に知名度が非常に高く、消費者に対する影響力も大きい第3者機関J.D.パワーが公表している、「自動車初期品質調査(※)」という新車購入からの不具合件数をブランド別にまとめたデータを紹介しましょう。

 

※・・・100台の車両(PP100)ごとに発生した問題の数によって測定され、低いスコアであるほど高品質と評価。不具合指摘件数は内外装、エンジン、トランスミッションなど、計8分野・223項目を合わせて総合的に集計しており、いずれも日本国内が対象。

 

順位 メーカー・ブランド名 PP(不具合指摘件数)
1 ダイハツ 57
2 ホンダ 61
3 メルセデス・ベンツ 62
4 トヨタ 64
5 レクサス 65
6 日産 67
7 スズキ 72
8 三菱 76
9 スバル 76
10 BMW 81
11 マツダ 88
12 MINI 91
13 ボルボ 98
14 VW 113
15 アウディ 127

出典:J.D. パワー 2018年日本自動車初期品質調査 (IQS)

 

正直「あらら〜せっかくフォローしたのに…」って感じ、なんとなんと予想に反してアウディは調査対象となった15銘柄中ダントツの最下位、3位に入ったメルセデス・ベンツはさすがですが、BMWと親会社であるVWもそろって下位に沈む結果となっています。

 

この調査ではフランス・イタリア・韓国など、国内販売台数が少ないメーカーを除外していますが、ダイハツの倍以上アウディ故障しやすいと評価され、地元ドイツの同調査でも19ブランド中17位と、日本車より故障率が高くなっています。(首位はトヨタ!)

 

ここにきて「アウディは名車揃い!」という筆者の意見が覆りそうですが、ドイツ国内でのアウディ販売台数は、日本でのそれと比較にならないほど多く、1台当たりの不具合報告回数が増加するため、PPスコアが上がっても仕方ない。

 

実は、アウディが故障しやすいというより、国産車が「異常に故障しにくい」ことを示しているのがこのデータであり、中でもダイハツを傘下に置くトヨタ・グループと、メルセデス・ベンツの故障率の低さが浮き彫りになっています。

 

また、ドイツの調査で上位に付けたイタリア・セアト(2位)とチェコ・シュコダ(4位)は、アウディと同じVWグループに属しているため、ドイツ車が故障しやすいとこのデータだけで決めつけないであげてください。(要望)

 

【人気4モデル】アウディの故障しやすい箇所と修理費用

 

アウディの現行モデルには大きく分けて、

 

?セダン・ハッチバックタイプの「Aシリーズ」・・・A1、A3、A4、A5、A6、A7
?SUVタイプの「Qシリーズ」・・・Q2、Q3、Q5、Q7、Q8

 

という2つのベースが存在し、どちらも数字の大きくなるほど排気量と車体サイズ、そして本体価格が上昇します。(なぜ数字が飛んでいるかはわからないので突っ込まないように!)

 

また、スポーツタモデルである「TT・R8」がラインナップされているほか、一部を除きベースモデルをチューニングした「Sモデル」と、子会社のアウディスポーツが持てる技術を詰め込んだ、スーパーカーと呼ぶべき「RSモデル」もあります。

 

同じトヨタ車でも、ヴィッツとクラウンではサイズ感やボディ剛性、用途などが大きく異なるため故障しやすい箇所が異なるように、アウディも車種によって故障傾向に変化はありますが、多才なラインナップそれぞれの故障しやすい箇所を上げていくときりがない

 

という訳でこの項では執筆現在、正規ディーラーでの新車見積り依頼が活発である、人気ベスト4および全モデルに共通する故障しやすい箇所について、解説をしてまいります。

 

コンパクトで女性人気も高い・A1「エアコン温度センサーの故障」 

 

A1に限定される故障個所ではないものの、ブランド中最も小さく軽く製造されている関係からか、他モデルより比較的エアコンの異常を訴えるユーザーが多く、冷却機能いわゆるクーラーではなく、ヒーターが突如として効かなく事例がほとんどを占めています。

 

原因として、サーモスタットなどの故障なども考えられますが、新しい車体も場合はまず温度センサーの故障を疑うべきで、この場合はASSY交換することになるため、部品代・工賃合わせ概ね「3〜4万円」必要です。

 

3年以上経過している時はコンプレサーの異常も考えられ、こちらはエアコンオイルの適切な補充で予防可能ですが、温度センサーはメンテンナンス法が無くある日突然不具合を起こすため、保証が残っている場合はディーラーにすぐ持ち込み対応してもらいましょう。

 

デザインと走りを究めたスポーツ・TT「バーチャルコクピット及びDSGの故障」

 

初代8N型及び2代目8J型では、エンジンストールや異音の発生など様々な故障事例が頻発していましたが、現行8S型に関してはかなり改善されているようです。

 

ただし、オーディオ・電話の操作画面やナビゲーションの地図などを見やすく表示してくれる、現行モデルから採用された「バーチャル・コクピット」が表示されなくなる、あるいは警告画面が出るなどの不具合が発生しています。

 

とはいえ、アウディはコンピュータアップデートに対応しており、ディーラーに依頼すれば不具合はすぐに改善でき、別途修理費用が発生することもありません。

 

一方、オイル管理が悪かったことを起因に、VW自慢の新型デュアルクラッチトランスミッション「DSG」が故障するケースがあり、ミッション・クラッチパック交換になるか、メカトロ修理で済むかで変化しますが、いずれにしても20〜30万円コース確定です。

 

TTのベースであるA3でも良く聞かれる故障であり、当初メーカーは「無交換でOK」と主張していたものの、あまりに故障事例が多いため慌てて「5年・6万km」間隔での交換を推奨し始めました。

 

スポーティーさが持ち味のTTの場合A3より早く故障するケースが多いので、「3年・3万km」ペースで交換するのがベスト、DGSオイルの交換費用はエレメント・工賃込みで約4万円掛かりますが、故障時の修理コストを考えるとマメな交換した方が良いでしょう。

 

優雅かつスポーティなワゴン・Aシリーズアバント「TFSIエンジンの不調」

 

アウディAシリーズにはセダンの他に、「前衛的」を意味するアバントというツーリングワゴンが存在し、ボディタイプこそ違えどVWグループで共有し信頼性も高い「TFSIエンジン」をどちらも搭載しているのですが、なぜかアバント方が不具合発生報告が多い。

 

エンジンが即座に停止する大きな故障ではなく、

 

?走行中に加速不良が起きる
?不自然な振動が伝わってくる

 

といった「不調」を訴える声が多く、アウディ・各アバントの場合は原因のほとんどが「ダイレクトイグニッションコイル」の故障です。

 

ダイレクトイグニッションコイルが故障すると、全気筒分交換でおよそ「5万円」ほどの修理費用がかかりますが、定期点検時などにスパークプラグをチェックしてもらい、清掃や交換を適時行いさえすれば、そう簡単に故障することはありません。

 

走破性と快適性を備えたSUV・Q3「電装関連の不具合」

 

老若男女問わず乗りやすく、オンロードでもオフロードでも優れた走行性を発揮するオールラウンドSUVのQ3は、アウディ全車種の中でもトップクラスを人気を誇り、世界中で売れまくっているのですが、国内ユーザーからの評判はすこぶる悪い。

 

その原因は電装関連のもろさで、もはやアウディ伝統の「弱点」と言えるのですが、Q3の場合は新車購入から1年も絶たないうちに、

 

1.プッシュオープナー+電磁ロック式の「給油口」が開かなくなる
2.走行中突然カーナビがダウンする
3.ヘッドライトが故障して付かなくなる

 

といった不具合が発生したと、多くのオーナーが自動車関連サイトなどでぼやいています。

 

どれも保証期間内なら、ディーラーが無償対応してくれるので問題ありませんが、1の原因は電磁ロックに使用しているリレーの接点に、サビや酸化被膜が付着し「接触不良」が発生したのだと考えられます。

 

湿気の多い日本では、発生率が多くなることぐらいアウディも織り込み済のようで、トランクから内貼りを外すと赤いヒモが登場し、それを引っ張ると開けられる対策が取られており…って、「それ故障すること前提じゃん!」と思わず突っ込んでしまいました。

 

カーナビやコンポ関連ライト類にしても然り、日本の電気製品の品質は車と同じく世界屈指、Q3に限らず電装装備の故障が繰り返すようなら、「日本製」に変えてしまうのも1つの手です。

 

番外編!外車共通の故障「恐怖のウインドウ落ち」

 

外車に共通して良くある故障で、レギュレーターのワイヤー切れやモーター不良が原因で発生するのですが、走行中突然大きな音を立てて窓ガラスが落下した時の恐怖たるや、想像を絶するものがあります。(かくいう筆者も某ドイツ車で3度ほど体験済です)

 

走行に支障はない箇所ですが、激しい雨が降ると車内が水浸しになって大変ですし、素人が無理やり引き上げようとするとガラスが割れたり、大けがをしてしまう可能性があるので、すぐに整備工場に行って修理を依頼しましょう。

 

ディーラーでの修理・交換費用相場は、メーカー・モデル・グレードによって異なりますが3〜5万円程、こちらも保証が残っていればお金をかけず修理可能ですが、指摘した他の故障と異なり、現在販売されている国産車ではほぼあり得ないことです。

 

窓落ちに関しては、古くから指摘されているのになかなか改善されず、比較的新しいモデルでも頻発している状況、このままでは外車独特の武骨でたくましい魅力が伝わる前に、悪いイメージだけが独り歩きしてしまうのでは?と、いちファンとして危惧しています。

 

〜まとめ〜補償制度を上手く利用して安心してアウディを楽しもう!

 

今回は、現行人気モデルを対象に故障しやすい箇所を整理しましたが、アウディを新車購入する場合はもれなく、「Audi Warranty」という走行距離無制限の3年間保証が付くほか、有償ながら2年間保証を延長することも可能です。

 

指摘した故障しやすい箇所の修理保証が網羅されており、新車登録から60日以内に申し込めば、86,000円(A3などのCセグメント)で追加できますが、期間を超えると倍以上の価格になるため、新車購入時ローンにでも組み込んで加入することをおすすめします。

 

また、中古購入ともなればさらに慎重な品定めが必要になりますが、正規ディーラーで約100項目におよぶ点検・整備を行い、1年間ではあるものの新車同様の修理保証が付く、「認定中古車(Audi Approved Automobile・通称AAA)」をチョイスしたほうが安心です。

 

いずれにせよ故障さえしなければ、アウディは快適かつラグジュアリーなドライブを楽しめる、優秀なポテンシャルを持つ車なのは確かなので、マメな点検とメンテナンスに励み維持コストを節約しながら、1年でも長く付き合っていきましょう。

 

 

実際にあなたが車を売る際の参考にしていただけると幸いです↓↓
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