【探偵を名乗る詐欺被害】騙されないため知っておくべきこと
公開日:
: 最終更新日:2018/05/18:
【探偵の浮気調査】依頼する前に知っておきたい知識・準備

探偵といえば困ったときに頼りになる最後の砦というイメージがあります。ですが、人の不安感に付け込んだ探偵を名乗る詐欺行為は絶えません。探偵のフリをする詐欺の加害者は、最初から人を騙してお金を巻き上げようと企んで近づいてきます。
加害者はもちろん悩みを解決してくれる事はありません。詐欺の被害者にとっては抱えている問題が解決しないだけでなく、詐欺によって大切なお金まで奪われてしまうという、まさに泣きっ面に蜂という状態に陥ってしまいます。
そんな事態を避けるには、探偵を名乗る詐欺に遭わないよう知識をつけておく必要があります。今回は探偵に関連する詐欺の詳細や対処法など詳しく説明していきます。
もくじ
1.【探偵詐欺の種類と手口】返金可能などと被害者の悩みに付け込む
2.【探偵詐欺の被害】騙されやすい人の5つの特徴
3.【探偵詐欺の事例】実際に発生している内容を公開
4.詐欺被害に遭った場合、警察や金融機関への連絡は速やかに
5.まとめ
【探偵詐欺の種類と手口】返金可能などと被害者の悩みに付け込む
社団法人の日本探偵業協会によると、2013年ごろから探偵を名乗る詐欺が増え始めたと報告されています。ここでは、探偵に関する詐欺の詳細や手口について具体的に3つ挙げます。
1.返金に関する詐欺
返金詐欺とは、その名の通り「詐欺被害で失ったお金を取り戻せる」と言って近づき、契約金などと称したお金を要求してくる詐欺のこと。代表的な手口は、未公開株の取引きや出会い系サイトなどの架空請求で詐欺被害に遭った人へ言葉巧みに接触します。
そして、「詐欺で失ったお金を取り戻せます」などと言って依頼を促すというものです。依頼者が正式に依頼をすると契約金や前払金を要求し、お金を支払ったが最後、連絡がつかなくなるのが典型的な手口です。
2.契約金に関する詐欺
契約書には単なる「調査」とだけ記載し、例えば依頼者が詐欺被害で失っているお金を取り戻せると期待させます。ところが、肝心な返金については契約書に一切記載せず、契約金だけを奪う詐欺です。依頼者が「いつになったらお金を取り戻せるのか」と問い合わせると、契約書を示しながら「そんな依頼は受けていません」などと言って、契約金だけを奪ってしまうという手口。
依頼者からすればれっきとした詐欺なのですが、契約書は依頼内容を客観的に証明するもの。そのため、返金について契約書に記されていなければ被害者はどうすることもできません。詐欺師が返金を餌にして新たに契約させたと証明できないため、契約金などを取られても詐欺だと認めてもらえません。
そもそもお金を取り戻すという返金交渉は、司法書士や弁護士など特別な資格を持つ者に認められた業務であり、その資格がない探偵は返金交渉の依頼を受けることができません。それにも関わらず「お金を取り戻せる」と述べる探偵は信憑性にかけるといえます。
3.調査内容・調査料に関する詐欺
探偵事務所を装って依頼者を募り、浮気調査の依頼人から契約金や着手金、成功報酬などを受け取る一方で、ターゲットに浮気の口止め料を要求します。依頼者には「浮気が確認できなかった」「既に別れていた」などとウソの報告をし、調査後に成功報酬と称して双方からお金を受け取るという手口です。
浮気調査は調査にかかる日数や人件費、実費など、素人には分かりにくいイメージがあります。そのため、調査を長引かせたり様々な追加費用を請求したりするケースも珍しくありません。探偵詐欺であった場合、調査しているフリだけをしてお金を請求し、高額の費用を支払った段階で連絡が取れなくなるという手口が多いので注意しましょう。
探偵を名乗る詐欺被害は絶えません。探偵事務所を構えていても、依頼者を信用させるためにダミーとして事務所を作っているだけで、実際には詐欺である可能性もないとは言えません。探偵に調査を依頼する場合は、多くの実績と評判の高い事務所を選ぶことが最も大切です。
【探偵詐欺の被害】騙されやすい人の5つの特徴
探偵に関連する詐欺に遭いやすいのは、一体どのような人なのでしょうか?ここでは、5つの特徴を挙げてお話していきます。
探偵関連の詐欺に最も注意すべきなのは、過去に詐欺被害に遭ったことがある人です。一度でも詐欺被害者になってしまった人は、過去に騙された悔しさが引き金となり、何とか返金したいという気持ちが強くなる傾向にあります。
また、詐欺被害に遭ったことを家族に内緒にしている人も、何とか家族にバレないうちに返金したいと焦ることもあります。このような心理状態の人は、「お金を取り戻せますよ」と誘う人が現れるとつい信じてしまい、再び詐欺に遭ってしまう可能性が高いです。
実は、詐欺の被害者となってしまった人の個人情報が出回っているともいわれています。その情報をもとに新たな詐欺に遭ってしまう可能性もあるので、一度でも詐欺に遭ったことのある人は、新たな詐欺に遭わないよう十分に警戒する必要があります。
他にも、他人の言うことを疑わず簡単に信じてしまう素直すぎる性格の人や、悩みを他人に相談することができないプライドの高い人、妻や夫の浮気など疑惑や疑問に対して一途な人も、探偵詐欺に遭いやすいタイプと言えます。
【探偵詐欺の事例】実際に発生している内容を公開
探偵を装った詐欺とは、実際にどのような内容なのでしょうか?3つの事例の詳細をみてみましょう。
■詐欺事例1:架空請求の解決金に関する詐欺
【年月】2017年4月
【場所】東京都
【概要】自称探偵の男2名が逮捕
2016年の9月から11月にかけて、アダルトサイトの架空請求で悩む男性らに対し、「解決金を支払えば今後請求が来ないようにする」との話を持ち掛け、報酬金5万円を支払わせた。ところが実際には探偵業の届け出やトラブルの解決に尽力した形跡は一切なく、詐欺として警察に逮捕された。
■詐欺事例2:アダルトサイトの架空請求に関する詐欺
【年月】2017年12月
【場所】茨城県
【概要】探偵を装った男1名が逮捕
探偵を装った男が知人女性の現金を騙しとるため、「30万円を支払えば、浮気の調査結果をもみ消せる。」などと電話やメールで連絡してきたため、女性が警察に相談した。現金を受け取るため、待ち合わせ場所に現れた男は現場に張り込んでいた警察官に逮捕された。
■詐欺事例3:不動産の名義変更に関する詐欺
【年月】2000年12月
【場所】長野県
【概要】自称探偵の男1名が逮捕
依頼者が所有する不動産の名義変更を行ったように見せかけ、実際には何の手続きもせず約350万円の手数料だけを騙し取った。男は探偵業の届け出は行っていたものの、届出書に実際には卒業していない大学名や勤務先名などウソの情報を多く記載していたため、探偵業法違反容疑でも逮捕された。
ちなみに、名義変更は司法書士など特別な資格を持つ人にしか行えない業務です。正当な探偵であれば、このような依頼を受けることはありません。このように、探偵を名乗る詐欺被害は実在しているのです。次では万が一、被害に遭ってしまった場合についてお話します。
詐欺被害に遭った場合、警察や金融機関への連絡は速やかに
探偵を装う詐欺被害に遭ってしまったら、何をどうすればよいのでしょうか?ここでは万が一、騙されてしまった時にすべきことを具体的に挙げていきます。
警察に被害届を提出する
詐欺に遭ったと気付いたら、すぐに警察に被害届を提出しましょう。被害届を提出することで警察に詐欺の発生を知らせ、捜査を早く始めてもらうことができます。「どうせお金は返ってこないから」と泣き寝入りしていると、詐欺被害は確実に拡大します。詐欺に関する証拠や資料が揃っていれば、加害者を逮捕することも可能です。
振り込んだ金融機関にも連絡する
振込などでお金を入金してしまった場合は、振り込んだ金融機関にも詐欺の事実を伝えましょう。金融機関が詐欺被害と関連性があると判断すれば、口座凍結などの対処を速やかに行ってくれるので、詐欺の加害者は自由に出金できなくなります。
口座凍結した時点で騙し取られたお金が口座に残っていれば、お金を取り戻せる可能性もあります。その為にも、警察だけでなく金融機関にも連絡することが大切なのです。もちろん、すべて出金されてから口座を凍結しても意味がありません。詐欺だと気づいたら少しでも早く金融機関にも連絡しましょう。
不安が残る時は警察などの公的機関へ
自分が詐欺に遭っているか確信が持てないときは、警察や消費者センターなどの公的機関に相談してください。このような機関には毎日多くの詐欺情報が寄せられていますので、探偵を装った詐欺の手口や対処法なども丁寧に教えてくれます。
探偵を名乗る悪質な詐欺に遭ってしまった場合に気になるのは、やはり支払ってしまったお金の行方。詐欺による被害というと警察が返金してくれると思っている人も多いでしょう。しかし、結論から言うと残念ながら詐欺で失ったお金が被害者へ全額戻るケースはほとんどありません。
その理由は、プロによる詐欺では奪ったお金が簡単に発見しない工作を行うからです。たとえば、国内ではなく発見されにくい海外の口座へ入金したり、入出金を繰り返したりして、簡単には発見できないようにしてしまうのです。工作されたお金が詐欺被害に遭ったお金であることを被害者自身が証明できなければ、返金の可能性は非常に低くなってしまいます。
また、証拠が残らないよう詐欺をした直後にお金を使ってしまうケースも多く、既に失われたお金は取り戻すことはできません。納得できるかは別にして、詐欺の証拠も騙し取られたお金もなくなってしまうと被害者は泣き寝入りするしかないのです。
まとめ
探偵は法律で認められた仕事です。けれど、一般的な仕事と比べると分かりにくい部分も多くあります。その上、日常生活において探偵を頻繁に利用する機会も少ないため、探偵の正当性を見分けることは容易なことではありません。
ですが、夫や妻の浮気調査が必要な時期に探偵を頼らず、自力で確実な証拠を集めることは非常に困難です。なぜなら、浮気現場の写真や動画などを撮影する必要があるからです。浮気の証拠を自分で得るという事は、夫や妻の浮気現場に立ち合う事。それは精神的な苦痛だけでなく、撮影するための高い技術も要されます。
その点、詐欺の心配がない正当な探偵に依頼すれば、自分の力だけでは調べられないことも確実でスムーズに調査することができます。
探偵に浮気調査を依頼する際は、詐欺の手口や対処法などを知った上で、被害に遭わないよう自分で身を守ることが重要です。詐欺に騙し取られたお金を取り戻すのは難しいため、探偵と語る人物の甘い言葉には警戒しましょう。また、料金体系が不明確だったり契約書がない場合は契約せず、十分に注意して対処しましょう。
次の記事では、探偵を利用したことがない初心者の方にもわかるよう、探偵が行う調査や契約の流れを詳しく紹介しています。弁護士からの法的なアドバイスを受けることもできる探偵事務所を選べは、詐欺に遭ってしまう心配は不要です。せひ、参考になってください。












