【革製品の衣類のお手入れ】デリケートな素材を長く楽しむための方法

革製品手入れ

革製品は、傷や汚れがつきやすくデリケート。丁寧に扱うことはもちろんですが、きれいな状態を保つには着用前後でこまめなケアが必要不可欠です。ここでは知っておくと便利なお手入れ法や保管の仕方、トラブル対処法などを紹介していきます。

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【レザーウエアのお手入れ】シーズン前後にクリームを塗ると革が長持ち

日常的にお手入れすることで、ほこりや汚れの蓄積を防ぎ、お気に入りのレザーを長持ちさせることができます。簡単なケアなので毎日の習慣になると良いですね。

着用前のお手入れ

レザージャケットの普段のお手入れは、レザー専用の防水スプレーと馬毛のブラシ、綿素材の柔らかい布で行います。購入直後や着用前は、ブラシや布でレザージャケットのほこりを軽く落としてから、30センチ程離れたところから防水スプレーを吹きかけます。しばらく待って乾燥したら、乾いた柔らかい布で拭きます。防水スプレーは雨だけでなく、油汚れからも守ってくれます

着用後のお手入れ

着用後は、表面についた汚れやほこりをブラシや布で優しく落とします。着用後のケアは、見えない汚れの浸透を防ぐ役割があります。効果を持続させるためにも、週に一度は防水スプレーを使用しましょう。

オイルやクリームで革に栄養補給

革は、油分が不足すると人間の皮膚と同じように乾燥してひび割れを起こしたり傷つきやすくなります。加えて、ツヤや柔らかさがなくなってくるので革の風合いが落ちてきてしまうことも少なくありません。手触りに乾燥を感じたら、オイルやクリームを塗って油分を補給することが必要です。

オイル・クリームの塗り方の手順
1.ブラシや布で表面の汚れを落とす
2.オイルやクリームを適量とり、柔らかい布で薄く延ばすように塗り込む
3.ハンガーにかけて乾かす
4.再び柔らかい布で拭く


クリームは適度な潤いと油分が含まれているため、革をしなやかにしてくれる上、ツヤを出し雨や汚れから守る
防水効果もあります。

革の種類に応じてクリームを選択

クリームは水分が多めのものや水分が全くないもの、デリケートな革向けのものなど、成分が商品によって異なるので、革の種類に応じてクリームを選びましょう。また、色落ちやシミなどが発生することも稀にあるため、使用前には目立たない部分で試してから塗り込みます。

クリームの頻度は年に一度か二度でOK

オイルやクリームは最低でも年に1度か2度、できればシーズン前後に塗りましょう。普段着用しているときは、革が体温に応じて油分を出すため頻繁に塗る必要はありません。

~ラム・シープスキンは羊革専用のものを使用~
牛革や豚革(ピッグスキン)は比較的強度があるため上記のようなお手入れで問題ありませんが、ラムやシープスキンといった羊革は、薄く柔らかい革で強度があまりありません。そのため、牛革や豚革と同じお手入れ用品を使用すると傷やシミがつく可能性があるため、羊革専用のお手入れ用品を使います。

スウェードはこまめなブラッシングが肝心、馬毛のブラシは必須アイテム

革製品手入れブラシスウェードは革の裏側を起毛加工させたもので、他の革製品と比べて起毛部分に汚れがつきやすく雨などの水分に非常に弱い革製品です。

スウェードのお手入れ方法

スウェードはテカリや色落ちも起こりやすいため、他の革と同様に日ごろのケアが重要です。週に1度は防水スプレーをし、着用後は馬毛のブラシで起毛部分についた汚れを落とし毛並みを整えましょう。摩擦によって引きおこるテカリも、ブラッシングで毛並みを整えるだけで多少おさえられます

さらに、馬毛のブラシでは落ちない毛の間につまった汚れは、生ゴムのブラシを使うと落ちやすいです。汚れがゴムに付着するので、毛をかきわけながら軽くこするようにブラッシングします。ブラシで落ちない汚れや部分汚れには、スウェード用の消しゴムを使います。他にも、スプレーやローションといったタイプもあるので汚れの度合いに応じてケア用品を選びましょう。

◆防水スプレーはオイル配合を使用
防水スプレーは、他の革製品と同様のものを使用すると起毛部分が固くなることがあります。しなやかな毛並みを維持するためにも、スウェード専用の防水スプレーを使いましょう。加えて、スウェードは水分の多いクリームやテカリやすいオイルは向いていないので、防水にプラスしてオイルが配合されたものだとより好ましいです。

ムートンのお手入れ方法

スウェードのジャケットで多いムートンについても、外側のスウェード部分は上記のようにお手入れします。ただし、内側は羊毛のため、お手入れ方法を変える必要があります。

羊毛部分は革用の防水スプレーだとうまく浸透しないため、ムートン用のスプレーかファー用のスプレーを使います。着用前後は、馬毛ブラシかムートン用のブラシで毎度ブラッシングをして毛並みを整えましょう。オイルやクリームはべたついてしまうので、メインのケアはブラッシングのみです。

着用中汗をかいた場合は、汗染みや黄ばみをつくらないために風邪通しの良いところで干してからクローゼットにしまいます。臭いが気になる場合は干す前に除菌消臭スプレーを使うと効果があります。

【革ジャンを洗う!】リンスで仕上げると着心地アップ

革製品手洗い
大切なレザージャケットも、長い間使用していると日ごろからお手入れをしていても、落とせない汚れやくすみが気になってきます。そんな時は、思い切ってレザージャケットを洗濯してみましょう。

レザージャケットを洗う手順

型崩れや傷がつくことを防ぐため、洗濯は基本手洗いで行います。また、革製品は水に強くないので長く水にさらさないよう手早く洗うことも重要なポイントです。

◆用意するもの 

  • おしゃれ着用中性洗剤(シャンプーでも可)
  • ジャケットが入る容器
  • 柔らかいブラシ
  • バスタオル

 

洗剤は、デリケートな素材に使えるおしゃれ着専用の中性洗剤を使います。おしゃれ着用の洗剤がない場合は、シャンプーでも代用できます。まずは、品質表示をチェックして、水洗いができることを確認したら洗っていきます。

1.下準備
水に漬ける前に、汚れやすい袖口や襟元の汚れを浮き上がらせます。汚れている部分に洗剤を塗布し、必要であれば柔らかいブラシを使って優しくこすり落とします。

2.やさしく押し洗い
容器に水を入れキャップ一杯の洗剤を溶かします。シャンプーを使用する場合は少量ずつ水にまぜていき、少し泡立つくらいまで入れます。洗剤が水で薄まったら、レザージャケットを浸し、こすりあわさず押し洗いをします。

3.すすぎ
何度か水を変えてすすぎ、洗剤をしっかり洗い流しましょう。このまま脱水に移っても問題ないのですが、洗剤で洗った後リンスを使うと革が柔らかくなり着心地がよくなります。リンスを使う場合は、新しい水にリンス溶かしレザージャケットを軽くつけ、洗剤と同様にしっかり洗い流します。

4.脱水
脱水は洗濯機を使います。バスタオルにレザージャケットを包み、ネットに入れて30秒~1分程脱水します。脱水時間が長いと型崩れすることがあるので注意して下さい。

レザージャケットを干す時の注意点

脱水後は、風通しの良い日陰で2、3日かけて干します。洗濯後のレザージャケットは水を吸って重くなっているので、ハンガーにかけて干すと型崩れの原因となるので平干しで乾かします

風通しの良いところに、形を整えたレザージャケットをバスタオルの上に置きます。乾ききる前に一度ジャケットを羽織って気になるしわを伸ばすと、乾いた後の縮みやしわを防げます。その際、オイルやクリームを塗って保湿と栄養補給もしてあげましょう。

レザージャケットの正しい保管方法

革製品保管方法
他の衣類と比べ、レザージャケットはデリケートな素材のため、正しい保管をしないとカビや色あせなどの危険があります。保管の際は下記の3つの点に注意してください。

1.保管前には汚れを落とす

シーズン中は、ブラシや布を使って汚れやほこりを落とし、ハンガー跡がつかないよう太めのハンガーにかけて保管します。細いハンガーでも、タオルを巻きつけて太くすれば跡がつきません。シーズン後は、蓄積した汚れやほこりを落とすために洗濯やクリーニングで普段のケアでは落とせない汚れをしっかりと落とします。

洗濯やクリーニングに不安があれば、専用の汚れ落としクリーナーを使って目立つ汚れを取り除きましょう。その後、日ごろのケアと同様にブラシや布を使って汚れやほこりを落とし、オイルやクリームで栄養を与えます。汚れが付着したまま保管すると、菌が増殖しカビやいやな臭いが発生する原因になるので、できるだけきれいな状態で保管しましょう。

2.畳まずにハンガーにかけて収納

レザージャケットは、太めのハンガーにかけ通気性に優れた不織布のカバーをかけて保管します。カバーを付けない場合は、肩に手ぬぐいや綿の衣類を肩に掛けてほこりの付着を防ぎます。たたんでの保管は、しわができてしまう可能性があるので避けましょう。

3.日光が当たるところや蛍光灯の真下はNG

シーズン中もシーズン後も湿気の少ない所に収納します。直射日光があたるところや蛍光灯の真下は、色あせや日焼けを引き起こすので避けましょう。

4.カビ対策には陰干しが効果的

クリーニングに出した時についてくるビニールカバーは通気性が悪く、カビが発生する可能性があるため使用しません。クローゼットなど密閉された場所に保管する際は、湿気が溜まらないよう除湿剤や乾燥材を置いてカビ対策をします。また、1~2か月に一度クローゼットから出して、陰干しするとさらに効果的です。

【革製品のトラブル対処法】ついてしまった汚れの取り方

革製品トラブル対処法
汚れやカビがついてしまったときは、シミや本格的なカビになる前に次の方法で対処しましょう。

雨や飲み物で濡れた場合

雨や飲み物をこぼして濡れた場合は、まず乾いた布で水分をふき取ります。ふき取るときは、強くこすらずポンポンと軽くたたいて水分を布に移すように行います。水分がとれたら風通しのいい日陰で干します。

高温で乾かすドライヤーは、乾燥しすぎて革が固くなってしまう上、ひび割れやごわつきの原因になるので避けて下さい。完全に乾く前にオイルやクリームで栄養補給をし、乾ききったら柔らかい布でからぶきをしましょう。

油ジミや化粧品の汚れの場合

食べこぼしやファンデーションなどの化粧品でつきやすい油性汚れは、台所用の中性洗剤を使います。水で少し泡立てたらタオルや布で軽くたたき油分を浮かせます。油分が浮いたら乾いた布で浮いた油分をふき取り、風通しのいい日陰で干します。

カビが生えてしまった場合

初期段階のカビはしっかりと絞ったぬれ布で、汚れを優しくふき取ります。汚れやカビが落ちたら柔らかい布でからぶきをし、風通しのいい日陰で干します。ふき取りで落とせない汚れは、消しゴムタイプのクリーナーを使うと落ちやすいです。

全体的な汚れや内部までカビが浸食している場合はふき取りでは落とせないので、セルフで洗濯をするかクリーニングに出しましょう。

2~3年でクリーニングを!革製品が格段に長持ちします

革製品は使い込むほど深い色合いや、やわらかい質感へと変化していきますが、こういった経年変化を楽しむにはシミやカビといったトラブルを起こさないよう予防とケアが必要です。レザージャケットは特に革の面積が広い分、お手入れも大変で放っておくと汚れが蓄積してしまいます。

1.オイルやクリームがシミに!ケアのつもりが逆効果
一概に革といっても種類によってお手入れ方法や道具はさまざま。ケアのつもりで塗ったオイルやクリームが、塗りすぎや革に合わずシミになってしまうこともあります。

2.シーズンオフの間にカビが発生
革製品は保管方法が難しいので、シーズンオフ中にカビが発生してしまうというトラブルが起こりやすいのも革製品の特徴です。布で拭いただけでは落としきれないカビは、中まで浸透していることが考えられます。

「リネット」なら革製品クリーニングOK

カビが中まで浸透している場合は自分で対処するよりプロに任せる方が安心です。「リネット」では一般的に断られることの多い革製品も取り扱っています。一般的な衣類と比べると料金はかかりますが、元々の値段も安くはなく着方によっては一生ものでもある革製品。数年に一度でもクリーニングに預けることでセルフケアで落とせないシミやくすみを解消し、きれいな状態で保管することができます。

「リネット」革製品料金表

レザージャケット8,000円~
レザーコート1万円~
ムートンジャケット1万円~
ムートンコート1万4,000円~

仕上り日数は最短で21日。ただし、専門工場でクリーニングするため、撥水加工などのオプションを付けることはできません。雨や汚れから守るためにはクリーニングから戻ったら防水スプレーをするなどの対策をとりましょう。

 

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まとめ

  • 着用前後のケアで汚れの浸透が防げる
  • スウェードやムートンのメインのお手入れはブラッシング
  • 汚れを落としてから保管
  • 大切な革製品のクリーニング店選びは慎重に

 

革製品はお手入れを怠らなければ何十年でも着ることが可能です。着た後はブラッシング、定期的にクリームやオイルを塗る、それだけのメンテナンスを意識することで革製品の寿命は大きく変わります。着ていくごとに味が出て、お手入れした分だけ肌に馴染んでくる、それが革製品の魅力です。

扱いが難しくデリケートな革製品は、通常のクリーニング店では受け付けてもらえないこともあります。その点「リネット」なら革製品の実績があるので安心して預けることができます。

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