羽毛布団の正しい収納方法は?圧縮せずに上手にしまうコツ

羽毛布団収納

ふかふかの羽毛布団をどう収納するか。来シーズンも心地よく使うために収納する前にやっておくこと、上手な羽毛布団のたたみ方から長期保管の方法までを紹介します。

羽毛布団に圧縮袋を使ってはいけない理由

羽毛布団圧縮禁止羽毛布団をしまう時期に決まりはありませんが、暑くなるにつれて汗をかきやすくなり、布団も汚れやすくなります。本格的な夏がくる前にしまっておくのがベターです。梅雨に入ると湿気も多くなり、カビやダニも発生しやすくなるので、6月にはしまっておきましょう。

羽毛布団に圧縮袋はNG!その2つの理由

羽毛布団をしまう際に、圧縮袋を使用するのはNGです。圧縮袋を使えば、大きな布団もコンパクトに収納できるのでとても便利ですが、羽毛布団の使用には適していません。

理由1:羽毛は一度潰してしまうとボリュームを取り戻すのが難しい

圧縮袋を使うことで羽毛布団特有のボリュームがなくなってしまうと、保温性までも失われてしまい、羽毛布団の良さがなくなってしまいます。かさばりやすいから、面倒だからという理由で圧縮袋を利用するのは控えて下さい。

理由2:羽毛が傷つくだけでなく側生地にも傷がついてしまう

側生地に傷がついてしまうと穴が空きやすくなり、中から羽毛が飛び出すこともあります。そうなると羽毛布団を買い替えなければならなくなるので、コストもかかってしまいます。

専用の保存ケースに入れて収納

羽毛布団は購入時についていた収納ケースに入れて保管しましょう。収納ケースにきちんと保管すれば、羽毛布団に傷がつくこともなく、長期にわたって使い続けることができます

購入時についていた収納ケースが紛失、または捨ててしまったという時は、ホームセンターなどで1,000円前後で購入できます。布製で通気性も良く、防臭効果に優れたものも多くあります。

羽毛布団の上手なたたみ方:圧縮せずに小さくまとめるコツ

羽毛布団たたみ方かさばりやすい羽毛布団。羽毛は潰したくないけれど、収納のことを考えるとできるだけコンパクトにしたい。ここでは羽毛布団の上手なたたみ方を紹介します。

◆羽毛布団の基本のたたみ方
1.縦に三つ折りして細長い状態にする
2.横に三つ折りに畳む
3.ゆっくりと圧力をかけ、中の空気を抜く

縦に三つ折りする際、羽毛布団の縫い目に沿ってたたむと片寄りやへたり防止になります。空気を抜きながらたたむと、収納袋に収まるコンパクトサイズになります。ただし、空気を抜く時は叩いたり圧縮したりせずに、ゆっくりと圧力をかけましょう。

◆二つ折りにする場合
横長の収納ケースを使う場合は、縦方向に三つ折りにした後、横は三つ折りではなく二つ折りにした方が収納しやすくなります。収納ケースのサイズに合わせて、たたみ方も変えてみて下さい

◆筒状に丸める場合
筒形の収納ケースなら、縦に三つ折りした後、くるくると丸めてもいいでしょう。

羽毛はとてもデリケートな素材でできているので、力強く圧縮してしまうと羽毛布団のボリュームがなくなってしまいます。取り扱いに十分注意しながら、羽毛布団をたたむようにしてください。

収納袋の代用にシーツやシャツを使ってもOK

収納袋はシーツで代用することも可能です。シーツを広げて、たたんだ羽毛布団を中央に置き、羽毛布団を覆うように包みましょう。最後に布の端を縛れば、羽毛布団の型崩れを防ぐことができ、コンパクトに保管が可能です。

小さめの羽毛布団であれば、ワイシャツを広げた状態で中央にたたんだ羽毛布団を置いて包み、ボタンを閉めます。最後に両袖を縛ればコンパクトなサイズに収まります。シーツやワイシャツを使う場合は、清潔で通気性の良い素材を利用して下さい。

【羽毛布団の収納の仕方】次シーズンも快適に使うためにしておくこと

羽毛布団は正しい方法できちんと収納すれば、清潔に保つことができ、かつ、長持ちさせることができます。

1.カバーを外す

羽毛布団のカバーは、肌に直接触れているため汚れや汗を含んでいます。必ず外して洗濯し、羽毛布団の通気性をよくするためにも布団とは別に保管します。次のシーズンにカバーを付ける際、湿気が気になるようでしたら洗濯してから付けると衛生的ですね。また、カバーは収納するときだけでなく定期的に洗ってください

2.しっかり乾燥させる

羽毛布団はしっかり乾燥させます。羽毛にとって湿気は大敵。見た目は湿っているように見えなくても、1シーズン使った羽毛布団にはたくさんの湿気が含まれています。乾燥させずにそのまま保管してしまうと、ダニやカビなどの発生の原因となるので、しっかり乾かしてから保管することが大切です。

乾燥の際は、直射日光に当てると羽毛にダメージを与えてしまうので、晴れた日に室内や日陰で陰干しをしましょう。布団乾燥機を使って乾燥させても良いですが、熱すぎても羽毛を傷めてしまうので50℃程度に設定して下さい。乾燥後は熱を冷ましてから収納します。

3.収納袋のファスナーは少しだけ開けておく

乾燥させた羽毛布団は保存ケースを利用して収納します。収納ケースにしまう際は、きっちりファスナーを閉めきるのではなく、2〜3cmほど開けておくのがポイントです。こうすることによって、ケース内に湿気がこもるのを防ぐことができます。

4.羽毛布団の上には何も置かない

羽毛布団は押入れの一番上の段にしまいます。羽毛布団の上に何かを載せてしまうと、羽毛布団が潰れてボリュームがなくなってしまうので注意が必要です。一番上の段にしまうことによって羽毛布団のボリュームダウンを防ぐと共に、通気性を確保することができます。

5.こまめな換気で湿気をこもらせない

羽毛布団は一旦収納してしまうと、来シーズンがまでそのままになってしまうことが多いので、雨が続くと湿気がこもってしまいます。クローゼットや押入れの扉を閉めたままにしておくと湿気がこもりやすくなり、カビやダニが発生しやすくなるので、こまめに換気をして下さい。

6.すのこや除湿剤をうまく活用

収納場所は通気性のいい場所を選びましょう。壁や床に密着させて保管すると通気性が悪くなるので、すのこを敷いたり壁に立てかけるなど、通気性を確保することが必要です。また、収納袋の中に除湿剤を入れておくのも効果的です。

客用羽毛布団、使っていない布団の収納方法は

客用羽毛布団天日干し客用羽毛布団など、長期使用しない布団を収納する場合は、事前にクリーニングに出して汚れなどを取り除く事が望ましいです。ただ、1回~2回使った布団をそのたびにクリーニングに出すわけにもいきませんね。とはいえ、そのまましまうのではなく最低限これらの処理を行ってください。

◆客用布団を長期保管する前に

  • 風に当てて湿気を飛ばす
  • カバーは外して洗濯

干すだけでも効果があります。ただし羽毛は直射日光には弱いため風邪通しの良い場所で陰干しします。天日干しする場合はカバーを付けたまま干し、取り込んだ後に外して洗濯してください。

長期保管する場合も、圧縮袋は使わずに布団専用の収納ケースを使いましょう。ケースの中に防虫剤や乾燥剤を入れておくと、羽毛布団を傷める原因(カビや虫食い)を取り除くことができます。

自宅に長期保管できるスペースがあれば、収納ケースやシーツなどに包んで羽毛布団を保管します。次のシーズンが来るまで数ヶ月ほど期間がかかるため、型崩れしないようにきちんとたたんで保管することが大事です。他の収納物の邪魔にならないように、一番上の棚に保管しておきましょう。

換気は定期的に

保管したらそのままにしておくのではなく、こまめに換気をする必要があります。客用羽毛布団はクローゼットや押入れに入れっぱなしにしておくことが多く、通気性が悪くなりダメージを受けやすいもの。晴れた日はクローゼットや押入れの換気をして、湿気がこもらないようにします。時々ケースから出して天日干しをするなど、メンテナンスをすることも大事です。

羽毛布団をしまう前には洗濯を!晴天の日を選び、中までしっかりと乾かす

羽毛布団収納前の洗濯綺麗な状態でしまうために、日頃使っている羽毛布団はできるだけ洗濯しましょう。羽毛布団はシングルサイズや肌掛けであれば、自宅の家庭用洗濯機で洗うことができます。ただし、必ず洗濯できるかの確認をして下さい。洗濯表示に手洗い、水洗いマークがあれば洗濯できます

もう一つ、羽毛布団にキルティング加工がしてあるかどうかも重要です。寝具におけるキルティング加工の目的は主に保温効果を高めるためですが、中の羽毛の片寄りを防ぐ意味もあります。この加工がしてあることで洗濯も可能になるのです。

羽毛布団を洗濯機で洗ってみる

~用意するもの~

  • 洗濯ネット
  • おしゃれ着用洗剤
◆洗濯機で洗う手順
1.洗濯ネットに入れる
2.洗剤を入れ「布団洗いコース」に設定
3.脱水時間は1~2分
4.物干し竿は2本使って布団がくっつくのを防いて干す

洗濯ネットを使わないと、脱水するときに偏って洗濯機が止まってしまうことがあります。洗濯ネットを使う時は、羽毛布団を折りたたんで入れます。粉状の洗剤だと一部に固まってしまう可能性があるので液体を使ってください。ムラなく広がり、溶け残りなどもありません。

洗濯機に「ふとん洗いコース」があれば設定して洗います。ない場合は「手洗いコース」などで洗ってください。脱水後はよく振りさばいて乾かします。直射日光は避け、風通しの良いところで陰干しします。物干し竿を2本使って布団がくっつくのを防ぎ、何回か裏返しながら中までしっかりと乾かすことが重要です。

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羽毛布団を洗うならクリーニングが楽!コストはかかるが仕上り満足

羽毛布団収納前にクリーニング羽毛布団が洗濯機で洗えないサイズだったり、洗う時間がない、または失敗したくない大切な羽毛布団は、クリーニングに出しましょう。仕上がり日数は1~2週間ほど。繁忙期などは3週間ほど見ておいた方がいいです。ただ、かさばって重い羽毛布団をクリーニング店に持ち込むのは大変。その点宅配型なら自宅まで引取りに来てくれるので、手間と労力を省くことができます

宅配型クリーニングの流れ

ネットで申し込むと布団袋や発送伝票が入った発送キットが送られてきます。シングルなど布団のサイズで金額で決まるのではなく、専用袋に入れば1点とカウントされるため、ダブルサイズの羽毛布団も入れることができます。布団を詰めたら、指定した日時に宅配業者が来てくれるのを待つだけ。

料金形態は枚数が多いほどお得

1枚2枚3枚
リネット8,800円1万1,800円1万2,800円
白洋舎設定なし設定なし1万9,500円
リナビス1万1,200円1万3,800円1万5,000円
カジタク設定なし1万1,800円1万7,000円
複数枚のセット料金に設定しているお店が多いので、それぞれ単体でクリーニング出すよりも、複数枚を一度にクリーニングに出した方がお得になります。

羽毛掛け布団専用コースがある「フレスコ」

宅配型クリーニング「フレスコ」には羽毛掛け布団限定コースがあり、通常の布団よりも安く設定されています。掛け布団1点8,480円、2点なら1万900円。もちろん送料は無料です。

プラス防ダニ加工で布団も長持ち

さらに、クリーニングに出すときは、オプションとして防ダニ加工をしてもらうことができます。オプションをつけると料金は布団1枚につき1,000~2,000円割高になりますが、防ダニ加工によって羽毛布団を長持ちさせることができます。

【羽毛布団の保管サービス】次のシーズンまで預けて収納スッキリ

住宅事情などにより、自宅に羽毛布団を長期保管しておける収納スペースがない場合、クリーニング店に布団を預けるという手があります。宅配クリーニングの中には、クリーニングし終わった羽毛布団を次のシーズンが来るまでそのまま長期保管してもらうシステムがあります。

宅配クリーニングでは、温度と湿度が適切に管理された場所で長期保管するため、羽毛布団にカビやダニが発生する心配もありません。羽毛布団は圧縮できないこともあって、シーズンオフには収納場所にかなりのスペースを取られてしまいます。また、夏の間の押入れが布団にとって適した環境かといえば首をかしげざるを得ません。

カジタクなら保管期間が最長9カ月!

クリーニングに出し、そのまま保管もお願いすれば、換気や天日干しの手間もなく、クローゼットや押入れもスッキリ。イオングループの宅配クリーニング「カジタク」は、1枚につき1,000円で最長9カ月間かさばる布団を預かってくれます。これはかなりお得なシステムだと思います。

まとめ

  • 羽根が潰れてしまうので圧縮袋は使わない
  • 通気性に優れた専用袋に入れて収納
  • 羽毛布団の上には何も置かない
  • 収納する前に自宅で洗濯、またはクリーニングに出し湿気や汚れを落とす
  • 収納スペースがなければ保管サービスを利用してみる

羽毛布団を収納したら、次のシーズンまでそのままにせず、時々布団を出して干してあげると湿気も飛び、カビやダニが発生するのを防止することができます。押入れを開けて扇風機で風を送るだけでも効果はありますのでやってみて下さい。

また、自宅にいながらクリーニングから長期保管まで全てお任せできる宅配型は料金はかかりますがメリットがたくさん。手間がかからないのはもちろん、クリーニングすることで羽毛布団そのものが長持ちします。決して安いものではない羽毛布団、検討の余地はあると思います。

次の記事では大手宅配クリーニング4社「リネット」「リナビス」「フレスコ」「カジタク」を比較し、仕上りや料金について調べています。各社さまざまな特徴がありますので、どこが自分に合っているかチェックしてみて下さい。

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