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「元気シニアへのビジネス提案の新視点シリーズ」は日本元気シニア総研代表の富田眞司がシニアで起きているさまざまな現象や調査データを取り上げ分析し、そのことに対してシニアビジネス提案ができないか、その可能性を提案するものです。73歳のリアルシニア目線と、マーケティングプランナー目線から新視点の提案を行うものです。

第8回 世代別シニア分析 5.「長寿シニア」

長寿シニア層とは、88歳くらいから天寿を全うするシニアの方々を指します。人生最後の時代です。多くの方は健康での心配があり、介護の世話になる方が多いのが特徴です。

100歳以上の人口が5万8820人となりました。この中でなんと5万1234人(87%)が女性です。100歳以上の人口は20年後に30万人、35年後には60万人になるとの予測もあります。

100歳以上の方の特徴(慶応大学病院 老年内科診療部長 広瀬信義さん発表)によれば、
1. 認知症がなく、見たり聞いたりするのに問題がない人は4%。やや不自由な人は18%
2. 80歳までに脳卒中や心臓病、ガンになった人は10%。60%は100歳までこれらの病気にならなかった。
3. 規則正しい生活をしている人が多く、食事は好き嫌いがない。肉や魚などをしっかり食べる。
4. 朗らかで、幸福感が高い。「くよくよしない」「つらい中でも楽しみを見つける」「感謝の気持ちを忘れない」
5. 血液型はB型が多い。男性はマイペース、女性はしっかり者の頼れるお母さん。

長寿シニアは女性中心の時代とも言えます。多くは、ビジネスとしては健康関連、終末関連が中心となります。

その特徴は下記の通りです。

●医療費の増加、介護、老人ホーム(老老介護も)
●相続、葬儀、お墓など終末関連
●単身女性増える

それぞれの特徴について触れてみましょう。

医療費の増加、介護、老人ホーム(老老介護も)

健康である人は年齢とともに減少、80歳以上で3割程度なので、この世代では、もっと少ない割合になります。医療費の増加や、介護が必要な世代となり、在宅介護、施設介護などが求められます。
心配なのは、老人が老人を介護するという、老老介護の厳しい実態です。介護疲れで心中するなどの悲劇もおきています。

相続、葬儀、お墓など終末関連

介護の後には、葬儀、お墓などの問題もあります。葬儀の形態、お墓のあり方も少子化で大きく変わってきています。
家族葬や密葬、お墓を持たない樹木葬なども今後は増えてくることが予想されています。

単身女性増える

女性が多い長寿シニア層です。亭主を亡くし自由となった女性長寿シニア向けの生活支援や楽しみを増やすビジネスも今後必要性が出てきます。

★ビジネスへの活用提案

1. 終末活動をしっかりと提案する
葬儀やお墓の世話に世代です。残された方は、初めての体験で苦労されたり、想定していた内容と違うというトラブルも起きています。そうしたトラブルに巻き込まれないような方法があるといいですね。最近、葬儀やお墓の生前準備する人も増えてきています。

2. おれおれ詐欺を防止する
おれおれ詐欺は、後期高齢者に共通しており、最近急増しています。高齢で耳が不自由になると、ケータイでは息子の声が判別できなくなるもの当然でしょう。そうならないためには、情報の提供や防止策が重要になります。

3. 増加する女性単身シニアの楽しみ方を提案する
亭主に先立たれ、残された女性は多くの皆さんは元気のようです。でも、楽しみ方がわからないと、最後の人生がつらくなります。増加する女性単身シニアの楽しみ方を提案することも重要になります。

皆さん、元気で100歳を迎えてほしいものですね。