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「元気シニアへのビジネス提案の新視点シリーズ」は日本元気シニア総研代表の富田眞司が、シニアで起きているさまざまな現象や調査データを取り上げ分析し、そのことに対してシニアビジネス提案ができないか、その可能性を提案するものです。73歳のリアルシニア目線と、マーケティングプランナー目線から新視点の提案を行うものです。

第5回 世代別シニア分析2.「団塊シニア世代」

前回のプレシニア層に続き、今回は団塊シニア世代を取り上げます。団塊世代とは戦後のベビーブームの昭和22年から24年に生まれた人たちです。

内閣府政策統括官(共生社会政策担当)の委託研究の一環として、団塊シニアの生き方を
株式会社サーベイリサーチセンターが学識経験者の協力を得て実施しました。(平成24年9月~10月)

この調査によると、現在および5年後の生活上の重視点では、現在、生活上で重視していることをみると、「仕事・事業をしたい」が最も高く42.5%であり、次いで「趣味や勉強に取り組みたい」21.5%、「家族との交流を大切にしたい」15.2%、「のんびりと過ごしたい」7.7%の順となっています。

一方、5年後、生活上で重視したいこととしては、「のんびりと過ごしたい」が最も高く38.2%であり、次いで「趣味や勉強に取り組みたい」19.2%、「家族との交流を大切にしたい」15.2%、「仕事・事業をしたい」8.3%の順となっています。

団塊シニアの現在は結構やる気があることを感じます。しかし、5年後には「のんびりと過ごしたい」が1位になっており、リタイア後20年を生きるには、ちょっと早すぎますね。

では、一般的に団塊シニアはどんな人生を歩き、どんな生き方をしてきたかを筆者なりに分析してみました。

★団塊シニアの特徴(富田眞司分析による)

筆者は73歳、団塊シニアの妻があり、43年連れ添っていますが、戦中派と呼ばれる私の生き方と、団塊世代の妻の生き方とはちょっと違うように感じています。そんな妻の生き方も含めて、私なりに、団塊シニアの特徴をまとめてみました。

暗い戦後を明るく変えた団塊シニアには10の特徴があります。男女の差を少なくし、女性の社会的な地位を高めた世代と言えます。

一方で人口が多いことは、常に競争の中におかれ、集団の中での競争力を培ってきたとも、いえます。IT時代にビジネス時代を経験しているため、現在のシニアとは、ITが使いこなせる一歩進んだ特長もあります。

団塊シニアの10大特徴

(1)若者文化を築いた時代
(2)競争時代を生き抜く
(3)女性の社会参加意識強い
(4)夫婦で役割分担
(5)自分らしさ・自分本位
(6)カップル行動、核家族
(7)友達夫婦、友達親子
(8)強いファッションへの関心
(9)ITが活用できる
(10)集団の中で高い競争力

★団塊シニアの「感性的な特徴」(富田眞司分析による)

感性的な特徴としては、戦後を大きく変えるだけの感性をもって活動してきました。この世代がシニアになることで、シニアの概念も大きく変えることになります。
「若い感性」
「こだわり」
「本物志向」
「ファッション性」
「時代をリード」
「高い消費性向」
「コミュニティ志向」

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★ビジネスへの活用提案

団塊シニアを狙うビジネス活用で考えなければならないポイントを提案します。

1. 本物を見る目に対応すること
豊かな時代に育った団塊シニアは本物を見る目をもっています。提供する商品やサービスもそれに対応できるものが求められます。

2. 夫婦単位で考えること
夫婦で行動する機会が多いため、シニア一人ビジネスよりも、夫婦で楽しむ発想が求められます。

3. 貯蓄より消費性向が高いこと
シニアの多くは貯蓄がたくさんあり、そのお金を持ったまま他界する場合が多く、遺産相続でのトラブルも発生しています。

でも、団塊シニアは「美田を残さず」という言葉にもあるように、使い切って、天国に行くという考え方をもった人も多くいます。団塊シニアへの需要創造提案こそがビジネス開拓に重要な役割を果たします。